間違った子育て

長尾周格先生の投稿です。
長尾先生の良いところは、耳に心地よいことのみを言わない、苦言や厳しい言葉をあえて発信しているところにあります。
私たちは自分の受け入れやすいこと、今の自分にとって納得しやすいことや、自分を肯定し認めてくれる意見ばかりを聞き入れていると成長できません。

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長尾周格

間違った子育て

子どもというのは生まれてくる親を選べません。だから子どもが最初に持つ不満というのは、親の愚かさでしょう。親は子どもを愛してるとは言いながら、実際は子どもの将来をダメにするようなことを平気で行います。そんな愚かな親の所業を数え上げたらきりがありませんが、今日は子どもの教育について書きましょう。

最近では、子どもをバイリンガルに育てたいと、子どもをインターナショナルスクール(プリスクール)に通わせる親がいます。小さい頃から英語に慣れ親しむことで、英語力(語学力)を身に付けさせたいのでしょう。しかしながら、少なくとも両親が日本人で母国語が日本語なのであれば、決して選んではいけません。

そもそもインターナショナルスクールは帰国子女のための学校であり、少なくとも両親のうちのどちらかが英語を母国語としている子弟を対象としています。そこで教えているのは言語ではなく、英語圏の人間としての教育であり、その目的は母国での学校教育についていけるようにすることです。

インターナショナルスクール、特に就学前の幼児を対象としたプリスクールでは、日本においては生徒の半分以上が日本人だったりします。先生はアメリカ人やイギリス人で、授業はすべて英語で行ったとしても、友達同士の会話は日本語になりがちであり、また家庭でも日本語を用いているのなら、英語力は身に付きません。

ならば英語圏で実地の英語を身に付けようと、アメリカやイギリス、オーストラリアなどへ子どもを留学させる親もいますけど、これはもっと最悪です。というのも、日本人夫婦が家庭で日本語を用いているのであればなおさら、英語は中途半端になり、また日本語も中途半端になります。こうなると英語での授業についていけず、また日本に帰ってきても日本語での授業についていけなくなります。

というのも、人間というのは言語で思考する生き物です。論理的思考(ロジカルシンキング)のベースとなる言語がしっかりしていないと、論理的思考が出来ないのです。だから勉強についていけなくなる。すなわち語学力が中途半端だと、学力が伸びないのです。

学力が伸びなければ、学校で落ちこぼれます。落ちこぼれたら進学が難しくなり、学歴を身に付けられなくなります。実際帰国子女は学力低下に悩んでいる人が多いのです。もちろん極めて優れた頭脳があれば、このようなハンデも克服できるのでしょうが、そもそも小さな子どもになぜいらぬハンデを背負わせなければならないのでしょうか?

まあ僕からみれば、こんなことをする親は子どもを虐待しているに等しいですね。でもまあそんな親は、すでに生まれたときから子どもに「キラキラネーム」を付けていたりしますから、徹頭徹尾子どもに愛情なんて、本当は持ち合わせていないのでしょうね。


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