私に優しさはありません。

みなさんにとって「良い先生」とはどんな先生でしょうか?
・優しい
・わがままを聞いてくれる
・患者さんの立場になって考えてくれる

など、いろいろあるでしょうが
上記が「良い先生」の条件だとしたら、間違いなく私は「良い先生」ではありません。

私に「優しさ」はありません。
いえ、人並みの優しさは備えていますよ。
人間ですから。

ですが「甘っ垂れた患者さん」には優しくはありません。
どんなに優しく接しても際限ないのを知っているからです。
無限に甘えてきます。
現状を認識してもらい、できること出来ないことを伝え、決断してもらいます。

だから「わがままを聞く」こともしません。
「希望」と「わがまま」は違います。
出来ないこと、無理なことを要求するのが「わがまま」です。
ですので「わがまま」を言ってくるクレーマーのような患者さんは、やんわりとお帰りになってもらいます。

最近は特別扱いをしないと、機嫌を損ねる人が増えていると聞きます。
その人がどこかの王族で、多大な利益をもたらせてくれるのであれば、特別扱いしなくてはいけません。しかしスペシャルな人物でなければ特別扱いされません。
特別扱いをされたければ、特別扱いをされる人物になるしかないのです。

でしたら「患者さんの立場になって考える」はどうか?
これは限界がありますよね。
患者さんの置かれた立場はそれぞれ違います。
例えば義歯の方が義歯が痛い、あるいは義歯が咬みにくいことを訴えても私は義歯になったことがないのでどれぐらい痛いのか、困っているのかは体験していないのでわかりません。
経験的に理解はできますが、同じ立場になることはできません。

ここまで読むと「なんて冷たい人間だろう」と思われるかもしれませんが、私ほど優しい人はいません。
対症療法でごまかしたりもしたくないし、人一倍勉強もしてきました。
だから虫歯にならない方法や、歯ぎしりを止める方法も無償で教えています。
除菌水システムを導入したのもそのためです。

私には「優しいふり」ができないのです。

そもそも、なぜ医師に人格を求めるのかが理解できないのです。

私は人並みの優しさがあればいいと思います。
愚痴っても現状は変わらないと考えています。
愚痴を聞いてもらうぐらいなら、もっと建設的な話をしたいのです。
それ以前に私は「愚痴」は言いませんけど。


ですから、どんな職業でもその世界で生きている人は、それなりのお金と時間を消費して勉強している人が大好きです。
知識が無い人と、どんなに話をしても問題解決には至りません。
私にとって「いい先生」とは「本物の人物」なのです。
優しくしてくれて、特別扱いしてくれることが「本物」ではないのです。

私自身も「本物」になりたいと努力を重ねています。

だから、たとえ環境や境遇が劣悪で結果が出にくいのに、文句を言わず頑張っている人を見ると必要以上に手助けをしてしまいます。

では「本物」とはいつなれるのでしょう?
「本物」と認めてもらえる人は数%のごくわずかな人達です。
そして「本物」には到達点はありません。
満足したら「本物」ではないからです。
「現状維持は衰退する」です。

終わりがなく、あえて険しい道を選ぶ人だけが「本物」に近づけます。
居心地の良さを追求する人には見えない世界が待っています。

だから私は頑張っている人が好きなのです。
努力は報われないことが多いですが、諦めて生きていく道だけは選びたくないものです。


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